「本当に?無理してない?」
「部活でちょっと上手くいかなくてさ…。あたしの問題だから大丈夫…」
とっさに嘘をついてしまった。
部活の話になると、葉月が口を出せないって知っていながら…。
「そっか…。じゃあ、私は口出ししない方がいいね」
「うん…」
頷くと同時に心に罪悪感が渦巻く。
「くれぐれも無理しないでね。圭ちゃんは真っ直ぐ過ぎて、時々こっちが痛くなる時あるから…」
「え?」
思いがけない言葉にきょとんとしてしまう。
「圭ちゃんは気づいてないかもね。そういう所が大好きなんだけど…」
葉月がクスリと笑って、少し間をあけた。
「でもね。もう少しズルしちゃっても良いんじゃないかな?」
「葉月…?」
言っている意図が分からず困惑していると、よ―しと明るい声が聞こえてきた。
「それじゃあ、明日は必ず図書室にくること!!」
「分かってる!!」
笑ってる葉月を無視して電話を切った。


