俺の名前は春日井俊二(かすがいしゅんじ)｡

夢前川高校に通って２年間｡夢や希望とでもいうべきか､まぁそんなものを持てなくなった俺は高校３年生にして進路もろくに決まっていない｡



｢おぃ俊二､さっきから何一人でブツブツ言ってんだ？｣


｢ん､いやまぁ気にしないでくれ｡｣


｢変なやつ｡｣


俺に話しかけてきたこいつの名前は谷嶋光輝(たにしまこうき)俺の親友の一人である｡

いや､何ともまぁ眩しい名前だことで


光輝とは何でも縁があるらしく１年､２年と同じクラスだった｡

あともう一人､親友がいるのだかそいつとも２年間クラスを離れたことは無い｡


｢なぁ光輝､雄太はまたアレか?｣

｢いつものことながらアレだよ｣


鵲雄太(かささぎゆうた)それが俺のもう一人の親友の名前だ｡



俺達が言っているアレというのは寝坊のことである｡


雄太は尋常ではないくらいよく寝坊をする｡

一週間のうちまともに登校するのは１〜０回でこれには学校の先生も呆れ返っている｡



それでよく高校３年まで進級できたなぁーと思う者も多いだろう｡