「それでも・・・・・・私には亜希斗だけなの・・・
亜希斗は私の全てだった・・・
亜希斗のそばにいることが
亜希斗と一緒にいることが
私の居場所だったし、生きがいだった・・・
だから・・・たとえふりだとしても嫌だ。」
泣くのを我慢したせいか、声が少し震えてしまった。
そんな中、勇誠は今だに私を抱きしめたままでいる。
勇「わかった、俺の女ってーのはなしにする。
だったら、ただ俺が守りたいからってのじゃ駄目か?
俺がお前に・・・夢月に居場所をやる。
寂しい思いもさせない。
だから姫になれ・・・。」
"居場所をやる"
その言葉を聞き、無意識に頷いていた。
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