父様のあとをついていき、婚約者とやらのところにむかった。
そして客室の前のドアについた。
父「この部屋にお前の婚約者がいる。
いいか、くれぐれも無礼にならないようにしろ。
この前言ってた財閥と比べられないくらい
ここと手を組めばより視野が広くなるんだからな。」
父様はそう言い、ドアを開けた。
けど私は下に目をむけていた。
会社の道具にされるのが悔しかったから・・・。
父「遅くなってすいません。」
?「いえ、こちらこそ・・・婚約の話を引き受けていただき、ありがとうございます。」
父「まさか樋口財閥さんのところからこのような話をいただけるとは思ってもいませんでしたよ。
でも・・・政略結婚はされないはずではないでしたか?
一度話を持ち掛けた時、そうおっしゃっていたような・・・」
?「そのつもりでしたよ。
息子達には・・・幸せになってもらいたいですし。
でもこの話は息子から言ってきたものなので。」
父「息子さんが・・・?」
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