父「・・・婚約者の事なんだがあのNo.2の財閥、樋口財閥のご子息なんだぞ。
あそこがいきなり婚約話をもってきたんだ。
"うちの次男をぜひとも"とな。
子供がいると話してもかまわないらしい。
あの男・・・亜希斗とかいう奴、死んだみたいで安心した。
お前には会社の為に結婚してもらわないと困るからな。」
私は父様の話に聞く耳を持たなかった。
どうでもよく思えたし、相手が誰でももうなんでもいい。
誰と籍をいれようと
誰と一緒に暮らそうと
私が愛してるのは亜希斗と勇誠だけだから・・・
そうこうしているうちにあの変わりない、懐かしい家についた。
見た目と同様、中も変わっていなかった。
.


