「んで? 何があったん?」 武田と俺はゆっくり 自転車を走らせた。 「うーん、 感動の再会が相手は俺を忘れてた」 「そりゃ久しぶりに会ったらな」 俺は武田の言葉に 心が重くなった。 (そうだったらよかったのに……) でもまぁ、 チャンスだよな。 また俺はあいつと 一緒に歩きたい。 ……好きだから。 俺は諦めてたしすいに 再びアタックすることを 決意した。 アタックとか……。 我ながら昭和チックだな。