『8月5日の花火大会、会場じゃないけど神社にある境内がよく見えるんだ。俺、そこで待ってるから、来れたら来てよ』 私はこれをどう受け止めればいい? 私の気持ちが伝わったのか、それとも地味な私にフラれることが恥ずかしくてやり直そうとしているのか…。 少なくとも後者のような態度をとる人を好きになった記憶はない。 でも、行きたいとは思わなかった。 いつものように朝倉君の家に行って勉強を教えて、そして家について寝る。 8月5日もそうなるはずだし、そうするつもりだった。 そのつもりだった。