「これこれ、ぼーっとしてないで早く解こうか」 うちわでトントンと頭を叩かれた。 「うっせー」 「うっせーしか言えないんか君は」 前を見ると、鮫島がアイス片手にうちわであおいでいる。おまけにあぐらだ。 なんだこの、色気もクソもない女は。 さっきの俺は、本当にどうかしてた。