嘘とメールと夏休み



そして何より私が恐れているものは、飯田さんだ。


特別何かされた訳ではない。
むしろ、優しくされているほうだ。
飯田さんは、あまり親しくしていない私たちに対してでも優しい。


その優しさが、時々恐い。


その優しさのせいで、彼女はどれだけの傷を負っているのだろうか。
彼女に触れるのが、接するのが、恐い。