「は?」


思わず地声でこぼしてしまった。


「いるって何が」


つい、彼女に聞いてしまった。
いるって何が?彼氏?嘘だろ?
こんなモサい奴に?


「…これです」


と言いながら、彼女はうつむき、右手の親指を立てた。
きっと、彼氏っていう事だろう。