「…おじゃまします」
「…どうぞ。狭いけど」


薄めの生地のパーカの下に濃い目の灰色のタンクトップ、そして学校指定の短パン。
俺の家の玄関に立っているのは、同じクラスでひかえめなタイプの鮫島りょう。
勉強する場所は鮫島の家から、俺の家へと変更された。


『てめえ、間違っても襲うんじゃねえよ』


昨日、夜かかってきた安川先生からの電話は超怖かった。
襲ったらあんたに殺されそうで、できませんよ。てか、もともと襲う気はない。
こんな、モサい奴。