「おい、結果みんなで見せ合おうぜ」

数学のテストが返ってきたその日、そう言った秀吾の表情で罰ゲームを受けるのは秀吾ではないことがわかった。

「よし、じゃあせーのでいくぜ!せーの!」

乗り気ではなくなったみんなも数学のテスト用紙を見せた。
みんなの結果は86、73、71、65、62、そして俺の58点。ってあれ?罰ゲーム俺じゃね?

「うお!もしかして罰ゲーム奈穂じゃね!」
「まじっすか…」

俺の次に悪い点数だった彰人は胸をなでおろしていた。くっそ…。

「んじゃあさ、罰ゲームなんにする?」
「簡単なのにしてくれよ…」
「やっだぴょん」