「ねえ、あんた鮫島さんに教えてもらえば?」 大量の紙束を持ってきた安川先生は、もう一度椅子に腰かけた。 「鮫島…ですか?」 鮫島って確か同じクラスの、あまり目立たないタイプの…。 「鮫島って頭いいんですか?」 「超いいわよ。あんたとは比べもんになんないわ」 「てか比べるのは鮫島さんに失礼」と安川先生は続けた。 そこまで言うかよ、とついこぼしてしまった。