「あんたさ、本来教育相談やるべき日に来なくて夏休みに私を呼び出してどうとも思わないの!?」 「私服可愛いと思いました」 「馬鹿にしてんのか!…、まぁいいわ。さっさと終わらせましょ」 安川先生は、近くに置いてあった彼の成績表を取り出し、眼鏡をかけた。 「私、遠慮とか無しで言わせてもらうけどね、あんた清明行くの無理よ」 「なんでっすか」 「だーかーら!清明の合格ラインは380!あんたの模試結果は毎回230どまり!」 ため息をついた安川先生は、何かを思いついたかのように教室を出て行った。