幸せだった記憶を思い出して、にやにやしていたところだった。 「奈穂、あんたパソコンやらないなら、あたしやるわよ」 寝そべっていた俺の目線の先には姉がいた。 「何にやにやしてんの、気持ち悪い。」 「う、うっせー…」 「で、パソコンやるのやらないの?どっち」 「やっ、やるよ!」 急いで起き上がって、姉のそばを通り抜けた。