嘘とメールと夏休み



「あ、そういえば」


鮫島は何かを思い出したかのように、白い紙を胸ポケットから出した。


「これ、朝倉君が椎名君にって」
「朝倉といたの?」
「うん、ちょっとだけ」
「そっか」


深く探る必要はない。
そんな心配は、もういらない。


「今見ていいの?」
「さあ、どうだろ?いいんじゃないかな」


カサッと紙の開く音がした。