Side 爽

………焦った。
焦りすぎた。


ホントは、プレゼントだって、告白だって。
もう少し後にする予定だった。




愛に好きな人を聞いたときのあの顔。
今でも鮮明に思い出せる。
自分では気づいてはいなかっただろうけど、頬が赤くなり、好きな人を想う愛の顔はすごく乙女らしく、めちゃくちゃ可愛いかった。



だけど、その時、愛が想っていたのは俺ではない。絶対………。
違う男。



涼汰、だ。






愛が好きなのは、涼汰だろう。





そうわかったときには告白していた。




いきなりの告白に愛は困っているだろう……。