足の力が抜けてしまった。


「純和!」


りっちゃんが駆け寄ってくる。


けれどその前に




「大丈夫か?」


滝くんが手を差し伸べてくれた。

ありがとう…と言いながら
滝くんの手をつかむと


よっ、と持ち上げられて
席に座らせてくれた。




「サンキューな、山本。」


耳元で囁かれ

頬が火照る言葉と共に。