「俺、親父がボクシングやってて」 一瞬の沈黙のあと 高橋くんがそれを破った。 「……は!?」 それにつられて 周りの皆もざわざわし始める。 「いや、それであの」 また話そうとする滝くんを遮り 高橋くんが閃いたように叫ぶ。 「滝ボクシング協会!」 周りから あぁ~……!! と声があがる。