優しい愛




1時になるのを待ちきれず
30分も早く家を出てしまった。


駅前の時計が指す時間は
12時40分。



ランチタイムの最中なのか、サラリーマンやカップルが、レストランでご飯を食べている姿がちらほら見える。




辺りを見回していると
小走りで駆けてくる山本が見えた。


すぐに立ち上がって、手を振る。


「よっ!山本。」



「…早いね。」