繋がれた温かな手は、 席に着くと同時に離されてしまって、 少し寂しかった。 ねぇ滝くん、期待してしまうよ。 そんなに優しくされたら。 入ったお店は、木で出来ていて 全ての物から優しい雰囲気を出していた。 頼んだメニューはそれこそ平凡な、ごく普通の家庭料理みたいなものだったけど こんなに美味しいものがあるんだ!と 感激しながら食べた。 素朴だけれど、幸せになれる味だった。