だって滝くんは、
人の気持ちがわかって、優しくて…


そんな、怖いとか、無かった。



「どんな…噂?」


「んー…例えば…」




りっちゃんから聞いた噂は
私が知っている滝くんには
全くそぐわないような噂ばかりだった。



平気で人を傷つけたり
泣かせたりするって。


そんなの、嘘に決まってるのに。



「りっちゃん…」



「ま!でも私は全力で応援するよ!

でも純和。

何かあったらすぐ私に言いなよ?」




「ありがとうりっちゃん…」