あの日以来

席が斜め横にある
滝くんと目が合うようになった。



気がつくとその姿を目で追ってしまう
自分がいるんだ。





「純和ー。」


「あっ…ごめ…なに??」



そんな慌てる私を見て
りっちゃんがニヤッと笑う。



「ねえ

好きな奴でも出来たんでしょ?」



「すっ…すすす…なっ…」


「あっははは…

やばい純和面白い!誰、誰??」


すっ…好きって…
どういうこと、なんだろう…





「わっ…解んない…」


「…は?」



いや、だって
人を好きになったことなんてない。



「ふーん…


いや、じゃあさ、気になるの、誰?」