「りっちゃん…」




私は、今まで溜めていた思いを
少しずつ、少しずつ
話していった。


その間

りっちゃんはなにも言わず

私の話を



真っ直ぐ目を見ながら聞いてくれた。




話し終わった頃には
りっちゃんの目には涙が浮かんでいた。


そして私を抱き締めた。


「りっちゃん…」


「ばーか。」


「…は?!」


ばかって…言われなかった?!今。

「なっ…」


「ほんっとバカじゃないのあんた。

なんで私に言わないの!」