「私が笑ってないと…」



「ん。」



「本当は…泣きたい…

…っ…戻りたい

…戻りたいのっ…」



滝くんが気付いた私は
あまりにも弱すぎて。

でもそれでも
気づいてくれた滝くんに

私は思いを吐き出した。

言えなかった思い。



初めて話す滝くんに話して、
迷惑じゃなかっただろうか?




「…っ…ゴメン…」


「いや、いい。

おら、もう終わるぞ。泣き止め。」



「ん…」



差し出された、無垢な青いハンカチ。
今日の空と、私を、映し出してるよう。





「ありがとう…」