「あたしね、チューリップが一番好き」 「ふーん。花なんてどれも同じに見えるけどな」 「この白いのがいいの」 「赤じゃねえんだ」 「花言葉は好きじゃないけどね」 「なに?」 「教えない」 「なんでだよ」 「言葉にするだけで悲しいもん。もし大輔とそうなっちゃったら あたし…」