「わ、見て」

ガラスウィンドウから光が挿し、副店長さんは眩しそうに手をかざしながら外を覗き込んだ。

「晴れた!」

空は鮮やかなオレンジ色に染まっている。

「いつの間に」

「雨は、いつか、晴れるんだよね」

独り言なのか、それとも私を励ましてくれているのか。

「そうですね!」

私は素直に受け入れた。

「今度はちゃんとお金持ってきます! アロマオイルと可愛いアロマポットを買います。絶対に」


副店長さんは「毎度アリ」と笑いながら応えてくれた。