「何よ! 何なの!!」


男の速さに、蒼はすぐに追いつかれそうになる。


「あんたなんて……雷に打たれちゃえばいいのよ!」


蒼はまた誰かの救いを求めて、声を高らかに放った。




叫んだ瞬間、空が暗くなり、どこからか雷鳴が轟いた。

そして、一瞬、眩い光が空一面を照らした。


「うぐああああっっ!!」

「きゃあああっ!」


衝撃の波動で、あおいは空高く投げ出された。