何が起きているのか全くワケが分からなくて、あまりの恐怖に目を閉じる。


蒼もそうだが

この男二人も宙に浮いているのだ。


「誰か……助けて」

何とか声を搾り出しても、むなしく風に流されるだけ。


「無駄だ、残念だったな」

半笑いしながら答える男に恐怖しながらも、蒼は怒りの感情が湧き始めた。


「お前なんて……」


そして、蒼は天に向かって叫んだ――