俺様天使とのキスまであと指輪一個分。

予想外の返事に、蒼は次の言葉が見つからない。


「…………じゃ、もう切るにゃ」


「え、ちょ」



プープーと無機質な音が響いて、会話が途切れた。


「……私ってばホント馬鹿!」


ますますブルーになって、意味もなくクルクルと回転して進む。



しかしその意味もない行動…だが。

涼しい風が柔らかく身体を包み込んで、素晴らしく心地いいものだった。