俺様天使とのキスまであと指輪一個分。

何かされたのでは、と慌てて自分の身なりを手探りで確かめる。

きちんと一番上まで、ボタンはしっかりと止まってる。



ほっと肩をなでおろして、今度は露出天使を蒼は睨みつけた。


「なんで一緒に寝てるのよ!!」


「なんでって…一緒に寝ちゃ悪いのかよ?」


悪ぶってるわけでなく、フレンは首を傾げてさらりと答えた。


「だって、その、と、とにかくっ、駄目なもんな駄目!」


「下僕のくせに…うるせえなあ」