指輪の力を手にしたあの日…… 暫くの間、蒼とフレンは、ただ傾くオレンジ色の夕日を静かに眺めていた。 蒼は、ただ夢の続きのように。 フレンは、夕日の奥にあるもっとずっと大切なものを見つめるように。 「この力のことは俺と蒼だけの秘密だからな」 フレンはそっと呟いた。 蒼は静かに頷いた。 「俺との関係も、な!」 「べ、別に何もないじゃない」