指輪をはめた薬指は何も感じない。 しかしすぐさま宝石から煙がたち始め、宝石の赤が火のように怪しく動き出す。 「ややややや、やばっ、やばくない!?」 蒼はとにかく指輪をはずそうと、思い切り手を振り回した。 しかし、ブカブカだったはずの指輪はまるで絡みつくように指から離れない。 恐怖で意識が朦朧とする中、煙はやがて光を放ち、一瞬にして辺り一体を飲み込んだ。 「きゃああああっ!!!!!!」 ………… ………