「炎でお前の体はっ――……」 悲惨な結末を口にするのも辛くて、フレンは崩れるように座り込んだ。 蒼の光りは徐々に大きくなっていった。 「あれは何?」 砂漠の山に避難した民衆が、空を見上げた。 「あれは確か…太陽…ではないか?」 青年たちに両脇を抱えられた老父が、震える手で空の光りの塊を指差した。 「たいよお?」 その存在を知らない小さな子どもが老父の袖を引っ張った。 「ああ…太陽は自然の中の神様なのじゃよ。さあ、共に祈ろうではないか」