俺様天使とのキスまであと指輪一個分。

「さあ、ここが王の間だ」

「いよいよ王様に会えるのね」

「ちゃんと地球のこと、村の人たちのこと、話を聞いてもらうにゃ」

「ここまで来たんだもん!」


四人が顔を見合わせて頷くと、フレンが扉のノブを回した。

それまで暗闇に包まれていた四人をゆっくりと照らし出す。


「くっ……!」

眩しさに目を覆う。

徐々に目が慣れて焦点が合ってくると、誰かの人影がうっすらと目の前に現れた。



「……アレオン王?」