俺様天使とのキスまであと指輪一個分。


「王に会って…どうするつもりなんだ?」


二人は不気味な音のする階段をまた上り始めた。


「分かんない。でもきちんと話がしたい」

「話なんて聞いてくれなかったら?」

「……フレンのお父さんなら…きっと大丈夫だって…信じてる」


上るうちに、段々辺りが明るくなっていくのを感じた。


「見て! また何か扉みたいなのがある!」


階段の終わりにまた小さな扉があり、そこの隙間から外の光りが漏れていた。