俺様天使とのキスまであと指輪一個分。

「フ、フレン!?」

蒼が追いかけようとしたが、美津子が肩を掴んだ。

「この家に来てから…フレンの様子が変だったでしょ?」

「ふにゃ? 確かに」

テーブルに肘をついて、うたた寝していた千鶴が何となく返事した。

「どうして?」

「自分を責めてるんじゃない? こんなことになった原因を作った貴族の一人だから」


はっと、蒼を上げて、フレンが出て行った扉を見た。



これが…アレオン国の末路…


地球の未来……