水分のない砂利の足場に、一歩一歩慎重にバランスを取る。

「こんなペースじゃ…いつたどり着くか」

「そういえば、フレンも蒼も飛ばないにゃ?」

「私は何か…地球を犠牲にしてるなんて聞いちゃったからどうも使う気になれなくて……」

「…俺も元々エルストイなんて好きじゃなかった」

フレンは三人の前を黙々と、背中だけで返事した。


「フレンが歩く姿なんて始めてみた」

「……」


俺様天使を変えてしまったのは…蒼の純粋な気持ちを見てしまったからだというのに。