俺様天使とのキスまであと指輪一個分。

蒼の心の氷が溶けていく。


(私…一人じゃない……本当に心配してくれる友だちがいる…)



でも、まだ蒼の中に満たされない何かがあるのは分かっていた。


それは――…





「あ、そうだ」


美津子はカバンをまた探る。

取り出したのは、蛍光ピンクのやたら派手な包み紙の板チョコ。


海外輸入専門店にしか売っていない、懐かしい香りのするお菓子。



「これ……?」