俺様天使とのキスまであと指輪一個分。

めくる原稿用紙もなくなり読み終えた蒼が顔を上げた。


「みっつん……こんな素敵な漫画…読ませてくれてありがとう」


起き上がった蒼に、真夏の日差しが降り注いだ。

いつもの太陽の笑みに、部屋も元通りの姿に戻った。


「ずっと隠してたことを教えてくれてありがとうね。みっつん」


「あおもそろそろ…ねえ、ちづ」


「ちづ?」


千鶴は顔を伏せたまま、肩を小さく震わせている。


「ちづ…泣いてるの?」

千鶴は首を横に振って否定したが、時折鼻をすする音がした。