ベッドから立ち上がると軽い頭痛でふらついた。

部屋はサウナのような暑さのはずなのに、寒気で鳥肌が立つ。


「はあ…なんかダルい……てか、あれからいつまで寝てたんだろ」



昨日何時に帰ってきて、何時に寝たのか。時間の感覚がない。


本棚の上の置時計に目を凝らす。


「昼前か……」


立つのも辛くて、またベッドにごろんと横になる。


(午後からの部活はさすがに休まないと――)


自然とまた睡魔が襲った。

それに逆らうことなく、蒼は静かに目を閉じた。