「さ、避けてたのは啓太…じゃなくて、その……サッカーが忙しくなったからでしょ」 「じゃあ、来月からはいっぱい話せるな」 「え」 意味が分からず、蒼は啓太を見つめた。 「俺、明日学校で試合があんだよ。すげー大事な」 「え、あ。それとさっきの話は――」 「…あのさ」 「ん?」 「実は俺さ、その試合でサッカー辞めることにしたんだ」