俺様天使とのキスまであと指輪一個分。


「ぐはあああっ!!!」

「いたぁぁい!!」


勢いのそのまま、その元気印は、二人に思い切り体当たりした。


「にゃはははは!」

痛がる二人を見て、松本千鶴は腰に手をあて高笑いした。

見た目の派手さを裏切らず、成績最下位のため補修漬けのため夏休み登校中なのだ。


「ちづ様登場にゃりーん!!」

「こら!天然娘ぃぃ。加減ちゅーもんを知れ!」

「ちづがそんなこと出来るわけないじゃあん。ほれ、こちょこちょ」

「あっ、やっ、そっ……くひひひひ」

「二人とも、グラウンドの真ん中でじゃれ合うのはやめてよー」