蒼のすぐそばに、フレンも音もなく草原に投げ出された。



死んだように動かぬ二人。


先に目が覚めたのは、蒼だった。




「フ…フレン……」


すぐそばでまだ気を失っているフレンにが、ゆっくりと手を差し伸べる。


傷だらけの痛々しいフレンは、全く動かない。


まるで生命を奪われた美しい人形のように。



「そんな……ねえ……フレン……」