俺様天使とのキスまであと指輪一個分。




「…っっ!!」



蒼はとっさに氷の盾を作り槍をはじき返した。



「あ…あなたたちの力も…人を殺すほどの力はない…のよ、ね?」


盾を持った手が、槍の威力を伝えるかのようにじんじんと痺れていた。


「くくく。それはどうかな?」


何かを隠したように笑う男たち。

蒼は、苦笑いを浮かべながら、冷たい汗を額に浮かばせた。