俺様天使とのキスまであと指輪一個分。


「あっ、あそこ!」


美津子が指差す屋上から、凄まじい閃光が走った。

蒼もその光の元へと降り立って見えた。


「屋上! みっつん行くにゃ!」

「そ、そうね!」


二人は校舎へとひるがえして、階段を駆け上がった。




「フレーーーンッッ!!?」



屋上の空に浮かぶ蒼は、また頭が混乱するような状況に遭遇していた。