「…チーズ?」


蒼と視線を合わせたのはエメラルドグリーンの瞳――

フレンだった。


「また…いきなり都合よく現れちゃって」


期待を裏切られた気分で、蒼はぷいとそっぽを向いた。


「会いたかったくせに」


また簡単に蒼の肩に触れる。

蒼の鼓動は、意思に反して激しく高鳴る。


「あ、会いたいと言えばね…色々と聞きたいこともあるし」

「あ?」