天に向かって蒼が叫ぶと、巨大な気流の渦が男たちを飲み込んだ。


「ぐああああっ!」


男たちはその気流に飲み込まれぐるぐると回されている。


「すごい……やっぱこの力って…」


蒼が感心していると、気流をかいくぐり、男たちが再び接近してきた。


「フレンの言ったとおり…人に怪我をさせるほどの力はないんだわ…」


竜巻に直撃したはずの男たちがケロリとして蒼を追いかけてくる。