(それにやっぱり…私………)

壊れそうな心臓をぐっと手で押さえつける。

(けーくんのことホントに…ホントに大好きっ!!!!)




「指輪の使者よ」


背後の声に振り返ると、黒の鎧の男たち4、5人が蒼を取り囲んでいた。

「お、お前らっ!」

蒼はその中の2人の顔に見覚えがあった。

「火に焼かれたのと、雷に打たれたのと。いた! 元気?」

「何を……」

「心配してたんだ。怪我したんじゃないかって」

「の、のんきなことを言っていられるのも今のうちだぞ!」