全部、俺のものにしてやりたい。



俺、佐々川修(ささがわしゅう)は今
目の前で告白現場を見てしまった。

しかも告っている女の子は
かなりの美少女。

もちろん相手の男はOKするき満々で
ニヤニヤしていた。


それなのに、なぜか俺はよく知らない彼女のことを邪魔したくなった。


「りゅう今チャイムなったぜ。授業に遅れるぞ?」

「あ?今、いいふいんきなの崩さないでくれる?
 それにお前、いつからそんな真面目になったんだ?」

っち、ダメか…。
諦めて、俺だけでもクラスに帰ろうとしたとき…


彼女と目が一瞬あった。


その顔は美人もあるけど、なぜかかなり引き付けられた。
恥ずかしそうに真っ赤にして少し俯く。
なのに少し覗かせる瞳はまっすぐ俺を捕らえてて。


今すぐその純粋でなにも知らなさそうな彼女を
むちゃくちゃに壊してやりたくなった。

そしたらもうそれは行動にでてて…


「ねぇ、ちょっと来て。」

「えっ?ちょっ待って…!!」

「はっ?しゅうどうした?!」


俺はそんな彼女とりゅうの声を無視して屋上に連れてった。


がしゃん…

俺は彼女をフェンスに押し付けた。
彼女は抵抗する様子もなくなにがなんだか分からないようで、
半泣き状態になっていた。

しかも彼女は背が小さいため、上目づかいになっていた。


誘ってんのかよ。
それとも天然?

まぁどっちにしろ彼女はこの状況を理解できないらしく、
今からキスするおれにとっては好都合だった。


そしておれはやさしく彼女の唇に自分のを重ねた。


「!?」

彼女はようやくキスされてることに気づき、抵抗しようとしたが
当然、女の力では及ぶわけもなく…

「ふぅっ...んっ!!」

俺にされるがままにキスをされ
甘い声を出していた。

「ふぁっん...んぁ」